日付: 2020年10月8日~10日
時間:11:00-13:00 (ヨーロッパ中央時間) / 18:00-20:00 (日本時間)
ワークショッププラットフォーム: Zoom
主催: DMUCHとICCROM
概要
立命館大学とICCROMが2006年から開催している「文化遺産に関する災害危機管理」国際研修(通称:ITC)」の過年度研修生が取り組んでいる文化遺産防災に関する様々なプロジェクトを紹介することを目的としたWorkshop “Good Practices for Disaster Risk Management of Cultural Heritage”(ワークショップ「文化遺産の災害危機管理に向けた優秀な取り組み」)が開催されました。これは、2006年以降のITCの活動を振り返りながら、ITCの講師陣と過年度研修生間のネットワークの強化を図ることを目的としたものです。2006年以降にITCに参加した過年度研修生公募を開始した結果、27件の応募があり、7件の取組が採択されました。選ばれた発表者全員がワークショップで取組を発表し、審査員による審査の結果、2名の発表者が「ベストプラクティス賞」(優秀賞)に、1名の発表者が「エクセンプラリープラクティス賞」(特別賞)に選出されました。また、ITCの生みの親である土岐憲三教授(衣笠総合研究機構 特別研究フェロー、元DMUCH所長)からのビデオメッセージや、過年度研修生のビデオメッセージも紹介されました。ビデオメッセージを通じて、ITC設立の経緯、元リソースパーソンの功績、過年度研修生の思い出、ITCで学んだことをプロジェクトで実践している様子などを振り返る機会となりました。
1日目は、ウェバー・ンドロICCROM事務局長の挨拶に続き、大窪健之DMUCH所長が歓迎の辞を述べました。3日目は、ITCの創設者であり、前DMUCH所長である土岐憲三教授のビデオメッセージと、過年度研修生13名によるビデオメッセージも紹介されました。このビデオセッションの制作にご協力いただいた土岐先生、過年度研修生の方々にこの場をお借りし、感謝いたします。14年間のITCの歴史を包括的に振り返り、ITCファミリーの絆をより深めることができました。
ベストプラクティス賞候補6名
- 「エジプト・カイロの都市遺産における火災リスク軽減戦略」
Abdelhamid Salah Abdelhamid SAYED(ITC2014、エジプト) - 「メキシコの文化遺産に関するリスクのマッピング」
Dulce María GRIMALDI(ITC2016、メキシコ) - 「アルバニアのギジョカストラにおける火災時の水源としての伝統的な貯水槽の活用」
Elena MAMANI(ITC2014、アルバニア/ギリシャ) - 「ブータン・プナカ・ゾンの災害リスク管理計画」
向井純子、Dechen TSHERING (ITC 2010、日本/ブータン) - 「チリ、ポゾ・アルモンテ、ハンバーストーンおよびサンタ・ラウラ硝石工場群の災害リスク管理計画」
Marcela HURTADO(ITC2015、チリ) - 「遺産リスク管理計画作成のためのガイダンス案」
Vanessa Anne TANNER(ITC2016、ニュージーランド)
特別賞
“世界遺産の街 ジョージタウン(マレーシア)”
Ming Chee ANG ITC 2017(マレーシア)。
優秀賞
Dulce María GRIMALDI(ITC2016、メキシコ)
Elena MAMANI(ITC2014、アルバニア/ギリシャ)